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SNS運用の効果測定|訪日客向けの店が来店まで測る4段階

再生数は来店を表しません。SNSの効果を4段階に分けて、SNSの画面・Googleマップ・店の中のどこで測るかをまとめました。

SNSの効果は4段階で測る

リールの再生数は増えているのに、その動画を見て来たお客様が何人いたのかは分からない。訪日客向けにSNSを続けている店から、よく聞く悩みです。

SNSの効果は、「見られた」「反応した」「店を調べた」「来店・予約した」の4段階に分けて測りましょう。最初の2つは各SNSの分析画面で、3つ目はGoogleマップの数字で、4つ目は店の中で記録します。

再生数はSNSの中で起きたことしか表さないので、来店と予約は店の側で別に記録します。どの段階で止まっているかが分かれば、投稿を直すのか、Googleマップの店のページを直すのかを決められます。

4段階と、それぞれを見る場所

4段階のそれぞれで、見る数字と見る場所を並べました。

段階見る数字見る場所
見られた閲覧数・再生数・閲覧した人の国(国別リーチ)各SNSの分析画面
反応した保存数・シェア数各SNSの分析画面
店を調べたプロフィールへのアクセス・GoogleマップのルートとウェブサイトのクリックInstagramのインサイト・Googleビジネスプロフィール
来店・予約したお客様が最初に店を知った場所・予約の数店のメモ・予約サービス

Instagramで毎月控える数字に、2つを足す

Instagramで毎月控える数字は、飲食店のInstagramの記事に書いた「国別リーチ・保存・プロフィールへのアクセス」の3つです。

この3つに、Googleマップのルートの数と、来店したお客様から聞いた答えの2つを足して、同じ表に月ごとに書きます。新しい数字の組を作らずに、今の記録に足すだけで4段階がそろいます。

あわせて読みたい飲食店のInstagramで外国人を集客する|順番と英語の分量Instagramで外国人を集客するとき、まずプロフィールの4つの項目を英語にして、キャプションに英語を1行足します。投稿の本数はそのあとで増やせば間に合います。

SNSごとの分析画面|Instagram・YouTube・TikTok

同じ動画を複数のSNSに出しているなら、SNSごとの再生数を並べて、どこで見られているかを確かめましょう。

大野みひろ

私がSNSの運用を代行している都内のコーヒー店では、同じ動画をInstagram・YouTube・Facebook・TikTokに出しています。いちばん再生数が多いのはInstagramです。虹色のラテのリールは、Instagramだけで10万回再生されました。アカウント全体では、インサイトで見た人のうち海外の方が80%です。

見た人の国の割合で分かるのは、来てほしい国の人に投稿が届いているかまでです。海外の割合が高くても、日本に来る予定の人とは限りません。日本の割合には旅行中の人が入っている可能性もあるので、海外の割合が低くても失敗とは限りません。

Instagram|プロアカウントのインサイト

Instagramは、プロアカウントに切り替えるとインサイトが見られます。見た人の国は、選んだ期間に100を超えるアカウントに届いていないと表示されません。

国別の画面の見方と、数字が出ないときの直し方は、インサイトの記事にまとめています。

あわせて読みたいインスタのインサイトで国別を見る方法|訪日客向けの店の読み方国別の数字は「閲覧した人の国」と「フォロワーの国」の2か所で見られます。100アカウントに届かないと出ない条件と、訪日客向けの店での読み方をまとめました。

YouTube|YouTube Studioのアナリティクス

YouTubeは、YouTube Studioのアナリティクスで、視聴者がどの地域から見ているかを確かめられます。YouTubeのヘルプでは、総再生時間が最も長い地域が表示されると説明されています。

TikTok・Facebook|各SNSの分析画面

TikTokとFacebookにも、投稿ごとの再生数を見られる分析画面があります。画面の名前や見られる項目は変わることがあるので、使っているアプリで確かめましょう。

まずは、4つのSNSの再生数を月に一度並べるだけで十分です。いちばん見られているSNSが分かれば、どのSNSの投稿を先に整えるかを決められます。

「店を調べた」はGoogleマップの数字で見る

SNSで店を知った訪日客は、そのあとGoogleマップで店を調べることがあります。Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスで、ルート・通話・ウェブサイトのクリックの数を月ごとに見ましょう。

大野みひろ

英語のウォーキングツアーでご一緒したお客様が、Instagramで見た店を、そのあとGoogleマップで調べ直している場面を見たことがあります。

パフォーマンスで分かることと、分からないこと

Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスでは、ルート・通話・ウェブサイトのクリックなどの数が見られます。予約の数は、予約サービスと連携している店だけに出ます。通話の数は、電話番号を登録していないと数えられません。

パフォーマンスには、SNSを見て来た人かどうかや、どの国の人かは出ません。SNSに力を入れた月の前後でルートの数を比べる、目安として使いましょう。日本のお客様の増減もまとめて数に入ります。Googleマップの広告を出している店では、広告から来た人の分も数に入るので、広告の予算を変えた月は、比べる月から外しましょう。

大野みひろ

私がサポートしている店のGoogleビジネスプロフィールは、予約サービスと連携しているので、予約の数もパフォーマンスで見られます。これからはルートの数も月ごとに並べて、SNSの数字と見比べます。

Googleマップを使わない国のお客様は、数字に出ない

韓国や中国本土のお客様には、Googleマップ以外の地図アプリを使う方もいて、その分はこの段階の数字に出ません。

大野みひろ

私が見てきた韓国のお客様は、Instagramで店を見て、地図はNAVER Mapで調べていました。

韓国や中国本土のお客様に来てほしい店は、Googleマップの数字が動かなくても、SNSで来店が増えていないとは決めないようにしましょう。そうしたお客様が来ているかは、来店したお客様に直接聞いて確かめます。

来店・予約につながったかを測る

来店と予約は、SNSの画面にもGoogleマップの画面にも出ません。予約なしで来るお客様が多い店は来店したお客様に聞き、予約を受ける店は予約の出どころを分けて記録しましょう。

来店したお客様に、最初に店を知った場所を聞く

来店したお客様には、"Where did you first hear about us?"(最初にどこでこの店を知りましたか)と聞きます。

道を調べたアプリではなく、最初に店を知った場所を聞くのがポイントです。"How did you find us?"(どうやってこの店を見つけましたか)と聞くと、道を調べたGoogleマップを答える方もいるので、最初に知った場所を聞きます。

大野みひろ

私がサポートしている店では、お客様に何を見て来たかを聞いています。返ってくる答えは、GoogleマップとSNSです。

混む時間に全員に聞くのは続かないので、毎日決まった時間帯だけ聞いて、レジ横のメモに書き留めましょう。聞く時間帯は、月の途中で変えないようにします。あわせて、訪日のお客様の組数をレジで正の字で数えておくと、来店の増減も分かります。

予約は、SNS専用のページかURLの目印で分ける

予約を受ける店は、SNSから来た予約を、ほかの予約と分けて数えましょう。分け方は2つあります。

  • SNSのプロフィールのリンク先を、SNSから来た人だけが開く専用のページにする
  • 自社サイトのURLの後ろに、どこから来たかの目印(UTMパラメータ)を付ける

UTMパラメータとは、URLの後ろに付ける「?utm_source=instagram」のような目印です。Googleアナリティクス(GA4)を入れた自社サイトなら、どのSNSから来た人が予約したかを分けて見られます。ただし、予約が自社サイトの中で完了し、予約の完了をGA4で数える設定をしている場合に限ります。予約ボタンから外部の予約サービスに移る店では、分かるのはボタンを押した数までです。

GA4で分かるのは、自社サイトに来た人だけです。プロフィールのリンク先がGoogleマップや予約サイトの店では、この方法では分けられません。

大野みひろ

自社のウォーキングツアーでは、自社サイトにGA4を入れていて、予約した人の流入元に、Meta広告から来た人が分けて出ていました。広告でも投稿でも、リンクにUTMパラメータを付ければ同じように分けられます。Googleマップの広告からViatorやTripadvisorに直接送っていた店では、計測のタグを入れられなかったので、専用のページを作って予約の出どころを分けました。

予約を受けていない店は、この章は読み飛ばして、来店したお客様に聞く方法だけで十分です。

SNSとGoogleマップの対策・広告を同時にしているとき

SNSとGoogleマップの対策、広告を同時に始めると、来店が増えてもどれで来店が増えたのかが分かりにくくなります。

分けるときは、新しく始める施策を1つずつにして、始めた月を表に書いておきましょう。来店したお客様に最初に店を知った場所を聞いておけば、SNSとGoogleマップのどちらの入口から来た人が多いかの目安になります。Googleマップの中で、MEOと広告のどちらで来たかまでは分かりません。

運用代行を続けるかの決め方

運用代行を続けるかどうかは、1か月の来店数では決めずに、投稿が続いている前提で3か月以上並べてから決めましょう。訪日客は旅行の前にSNSを見ることも多く、見てから来店するまでに間があります。リール1本の伸び方でも、月ごとの数字は大きく動きます。

3か月並べても、来てほしい国からの再生数が増えず、「SNSで知った」と答えるお客様もいない場合は、投稿の題材か出すSNSを変えるよう代行会社に相談するか、契約を見直しましょう。

SNSの効果を、来店数より先に、続けられた作業の数で見る考え方は、SNSの選び方の記事で紹介しています。

あわせて読みたいインバウンド集客のSNS活用|飲食店向け5つの比較と国別の選び方どのSNSを使うべきかは、名前を並べるだけでは決まりません。Instagram・TikTok・YouTube・Facebook・Xを、届く相手と出す素材と作業量で比べて、飲食店が1つに絞るところまでを書いています。

代行会社の報告書と、店の記録を合わせる

代行会社の報告書に載るのは、多くの場合、SNSの画面で見られる数字です。

大野みひろ

私がコーヒー店に出している月次の報告書には、再生数・保存数・国の割合・プロフィールへのアクセスを載せています。報告書の数字を見て、運用を変えたこともあります。伸びる投稿や、ファンがつく投稿になるように、その都度考えています。

来店の記録は店の中にしかないので、店から代行会社に渡す形にしましょう。Googleマップの数字は、Googleビジネスプロフィールの管理者の権限を渡せば、代行会社も見られます。

4段階のうち、どこで止まっているかを話し合う

報告書と店の記録を並べたら、4段階のどこで止まっているかを、代行会社と一緒に確かめます。4段階は数えている人が違うので、段階どうしを割り算せず、それぞれの段階が先月から増えたか減ったかを並べて見ます。

  • 見られた数が少ない … 投稿の題材や出すSNSを見直す
  • 見られているのに、店を調べた数が増えない … 投稿やキャプションに店名と場所が入っているか、プロフィールに地図のリンクがあるかを見直す
  • 店を調べた数は増えたのに、来店が増えない … 営業時間・写真・行き方など、Googleマップの店のページの中身を見直す

止まっている段階が分かれば、代行会社に頼むことと、店で直すことを分けられます。

インバウンド集客でお困りの方はぜひTABICOにご相談ください。

参考資料

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