飲食店の接客英語は、短い一言でも通じることが多い
飲食店の接客英語は、単語に please を付けるだけで、多くの場面で通じます。文法は気にせず、短く、はっきり言いましょう。

弊社のツアーで入るお店では、店員の方が単語だけ、カタコトの英語で話されても、お客様にはちゃんと通じています。意外と、ジェスチャーとカタコトの英語でなんとかなるものです。
一文は短く、最後に please を付けるのがおすすめ
言いたい単語に please を付けると、単語だけでもお願いの形になります。長い文を組み立てようとして言葉に詰まるよりも、お客様に早く伝わります。
下の表は、店員が長く言いがちな英語を短い形に直したものです。左の日本語を、右の英語にそのまま置き換えて使えます。
| 言いたいこと | 長く言いがちな形 | 短い形(訳) |
|---|
| こちらへどうぞ | Please come to this way. | This way, please.(こちらへどうぞ) |
| 少々お待ちください | Please wait a little time. | One moment, please.(少々お待ちください) |
| お会計はレジで | Please do the payment at the register. | Pay at the register, please.(お会計はレジでお願いします) |
| もう一度お願いします | Can you speak again one more time? | One more time, please.(もう一度お願いします) |
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語数が少ないほど、お客様に聞き取ってもらいやすくなります。
人数・金額・時間は、指とレジの画面で見せると伝わりやすい
人数・金額・時間の数字は、指・レジの画面・伝票で見せると伝わります。英語の数字は聞き間違いが起きやすく、とくに 13(thirteen)と 30(thirty)は音が近いので取り違えられやすくなります。
- 人数 … 指を立てて見せる、相手にも指で返してもらう
- 金額 … レジや決済端末の画面、伝票を指差す
- 時間 … 紙に書く、時計を指す
数字だけは「見せる」と店で決めておくと、スタッフによって金額や人数の伝わり方が変わることが少なくなります。
入店・案内の英語|人数・予約・席への誘導
入口では、挨拶・人数・予約の有無・席への案内の順に一言ずつ言えば、入口でのやり取りはほぼ済みます。

弊社のツアーで入るお店の入口では、店員の方が「ハロー」のあとに指を立てて「ハウメニー?」と聞く言い方をよく聞きます。
いらっしゃいませは Hello などの一言でも伝わる
「いらっしゃいませ」は、Hello.(こんにちは)か Hi.(こんにちは)の一言で伝わります。夜なら Good evening.(こんばんは)と言います。
「Welcome to our restaurant.」(ようこそ)と言っても間違いではありませんが、長くなるぶん、続く人数の質問までの間が空きます。日本語の「いらっしゃいませ」を言ってから Hello. を足す店もあり、それでもお客様には伝わります。
人数と予約を聞く英語
人数は How many people?(何名様ですか)、予約は Do you have a reservation?(ご予約はありますか)です。人数を聞くときは、指を立てながら聞くと答えが返ってきやすくなります。お客様が指を2本立てたら、2人だと分かります。
| 場面 | 英語 | 日本語訳 |
|---|
| 人数を聞く | How many people? | 何名様ですか |
| 人数を確かめる | Two people? | 2名様ですか |
| 予約を聞く | Do you have a reservation? | ご予約はありますか |
| 予約の名前を聞く | May I have your name? | お名前をうかがえますか |
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予約が無いと分かったら、そのまま席への案内に進みます。
席へ案内する英語|テーブルかカウンターか
席へ案内するときは、This way, please.(こちらへどうぞ)と言いながら、手のひらで行き先を示します。
- 「Table or counter?」(テーブル席とカウンター席、どちらになさいますか)
- 「Is the counter OK?」(カウンター席でよろしいですか)
- 「Please sit anywhere.」(お好きな席にどうぞ)
- 「Please take off your shoes here.」(ここで靴を脱いでください)
座敷のある店は、最後の一言(Please take off your shoes here.)を紙に書いて入口に貼っておくと、毎回言わずに済みます。
満席のときの断り方や、待ち時間の伝え方は、行列と待ち時間の案内を扱った記事で紹介しています。
注文の英語|メニュー・飲み物・注文の確認
注文では、メニューを渡す、飲み物を先に聞く、決まったか聞く、繰り返して確かめる、の順に一言ずつ言います。
メニューを渡す英語|タブレット注文の案内
メニューを渡すときは Here's the menu.(メニューです)、英語のメニューがあるなら English menu.(英語のメニューです)と言って差し出します。
iPadなどのタブレットで注文する店は、最初の一言で注文の仕方を伝えておくと、あとで呼ばれる回数が減ります。
- 「Please order on the tablet.」(ご注文はタブレットからお願いします)
- 「You can change the language here.」(ここで言語を切り替えられます)
- 「Press this button to order.」(このボタンを押すと注文できます)
言語の切り替えボタンは、画面のその場所を指差して見せましょう。
飲み物と料理の注文を聞く英語
注文では、飲み物を先に聞き、料理はそのあとに聞きます。日本の店と同じ順番です。
| 場面 | 英語 | 日本語訳 |
|---|
| 飲み物を聞く | Something to drink? | お飲み物はいかがですか |
| 注文が決まったか聞く | Are you ready to order? | ご注文はお決まりですか |
| まだ決まっていないとき | Take your time. | ごゆっくりお選びください |
| 呼んでもらう | Please call me when you're ready. | お決まりになったらお呼びください |
| 食べられないものを聞く | Do you have any food allergies? | 食べ物のアレルギーはありますか |
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アレルギーの聞き方と答え方は、店で決めておくことが多いので、ここでは最初に聞く一言(Do you have any food allergies?)だけ覚えておきましょう。
注文を繰り返して確かめる英語
注文を受けたら、品名と数だけを繰り返して、最後に right?(ですね?)を付けます。
- 「One beer and two ramen, right?」(ビール1つとラーメン2つですね)
- 「Is that all?」(ご注文は以上でよろしいですか)
- 「Anything else?」(ほかにご注文はありますか)
数は指で示しながら言うと、聞き違いがあってもその場で気づけます。
カフェで聞く2つ|店内か持ち帰りか・ホットかアイスか
カフェの英語接客で、カウンターで聞くことは「店内か持ち帰りか」と「ホットかアイスか」の2つが中心です。
- 「For here or to go?」(店内でお召し上がりですか、お持ち帰りですか)
- 「Hot or iced?」(ホットとアイス、どちらになさいますか)
- 「What size?」(サイズはどうなさいますか)
to go は、店で食べずに包んで持ち帰ることを指す言い方です(Cambridge Dictionary「to go」)。お客様からは「For here, please.」(店内でお願いします)か「To go, please.」(持ち帰りでお願いします)と返ってきます。

私がサポートしている都内のコーヒー店でも、カウンターでは「For here or to go?」(店内でお召し上がりですか、お持ち帰りですか)と聞いています。
料理を出すとき・食事中の英語
料理を出すときと食事中は、料理を置く、熱いと伝える、皿を下げる、追加を聞く、ラストオーダーを伝える、の場面で一言ずつ使います。どの一言も、手の動きと一緒に言えば伝わります。
料理を置くときの英語|Here you are
料理を置くときは Here you are.(お待たせしました)か、料理名を入れて Here's your ramen.(ラーメンです)と言います。
複数の料理を運ぶときは、料理名を言いながら置くと、誰が何を頼んだかを聞かずに済みます。
熱い・食べ方の一言を添える英語
熱い料理には、It's hot. Please be careful.(熱いのでお気をつけください)を添えます。鉄板や土鍋のように、器そのものが熱いときに特に要る一言です。
- 「Please dip it in this sauce.」(このたれにつけて召し上がってください)
- 「Please mix it well.」(よく混ぜて召し上がってください)
- 「You can add this if you like.」(お好みでこちらを足してください)
食べ方を口で言いにくい料理は、スタッフが身振りで一度食べ方を見せましょう。
空いた皿を下げる・追加注文を聞く英語
皿を下げるときは、May I take this?(お下げしてもよろしいですか)と聞いてから下げます。手を皿の方へ向けながら聞くと、何を下げるのかが伝わります。
- 「Are you finished?」(お済みですか)
- 「Another drink?」(お飲み物のおかわりはいかがですか)
- 「Anything else?」(ほかにご注文はありますか)
ラストオーダーを伝える英語
ラストオーダーは、イギリス英語で last orders、アメリカ英語では last call と言い、どちらも店が閉まる前に飲み物を注文できる最後の機会を指します(Oxford Learner's Dictionaries「last orders」、同「last call」)。
辞書の説明は飲み物の注文を前提にしているので、料理も含めて伝えるなら、閉店が近いことと、ほかに頼むものがあるかを続けて言うと誤解がありません。
- 「Sorry, it's last orders.」(申し訳ありません、ラストオーダーのお時間です)
- 「Would you like anything else?」(ほかにご注文はありますか)
- 「We're closing soon.」(まもなく閉店です)

「Last order, finish」のようにカタコトの単語だけで言うと、英語では強く聞こえます。そこは表情やトーンが大事で、申し訳なさそうに伝えるのがいいと思います。
良い例は Sorry で始めて、最後を質問で終えているので、まだ頼めることが伝わります。
会計の英語|金額・支払い方法・お釣り
会計では、どこで払うか、金額、支払い方法、お釣りとレシートの順に伝えます。金額はレジの画面で見せます。
席で払うかレジで払うかを伝える英語
レジで払う店は Please pay at the register.(お会計はレジでお願いします)、席で払う店は I'll bring the bill.(伝票をお持ちします)と伝えます。
席で待つのが当たり前の国から来たお客様は、レジ会計の店でも席で待っていることがあります。伝票を渡すときに、レジの方を手で示しながら言うと、お客様が席で待ち続けることが減ります。
金額は画面で見せると伝わりやすい
金額は英語で言い切ろうとせず、レジや決済端末の画面、伝票を指差して見せます。

弊社のツアーで入るお店の会計では、店員の方が画面や伝票を指差して金額を伝えていました。
口で言うなら「Here's your total.」(こちらが合計です)と一言添えて、画面を指します。数字を英語で読み上げないので、聞き違いが起きにくくなります。
支払い方法を聞く英語|Cash or card?
支払い方法は Cash or card?(現金とカード、どちらになさいますか)で聞きます。
- 「Cash only.」(現金のみです)
- 「Please insert your card.」(カードを差し込んでください)
- 「Please tap your card here.」(カードをここにかざしてください)
カードを差し込むのか、かざすのかは、端末の差し込み口や読み取り部分を指差しながら言うと伝わります。
お釣りとレシートを渡す英語
お釣りとレシートは、Here's your change and receipt.(お釣りとレシートです)と言って一緒に渡します。
レシートが要るかを先に聞くなら「Do you need a receipt?」(レシートは要りますか)です。
カードが使えなかったときや、割り勘を頼まれたとき、チップを出されたときの言い方は、飲食店の外国人接客でよくあるトラブル6選で紹介しています。
お見送りの英語|Thank you に一言足すのがおすすめ
見送りは Thank you.(ありがとうございました)に、時間帯や旅行中であることに合わせた一言を足します。
時間帯で変える|Have a nice day / night
昼は Have a nice day.(よい一日を)、夜は Have a good night.(よい夜を)です。
- 「Thank you. Have a nice day.」(ありがとうございました。よい一日を)
- 「Thank you. Have a good night.」(ありがとうございました。よい夜を)
- 「Please come again.」(またお越しください)
旅行中のお客様に足す一言
旅行中のお客様には、Enjoy your trip!(よい旅を)を足します。
- 「Enjoy your trip!」(よい旅を)
- 「Enjoy Japan!」(日本を楽しんでください)

見送りで「Arigato」と日本語の「ありがとう」を言われると、お客様は喜ばれます。
英語が出てこないときは、日本語のまま「ありがとうございました」と笑顔で言いましょう。
聞き取れない・答えられないときの英語
聞き取れないときや答えられないときは、聞き返す、待ってもらう、できないと伝える、の一言をそれぞれ覚えておけば、会話を続けられます。
聞き返す英語|Sorry? と One more time, please
聞き取れなかったときは、語尾を上げて Sorry?(すみません、もう一度お願いします)と言います。それでも分からなければ、もう少していねいな言い方で聞き返します。
- 「One more time, please.」(もう一度お願いします)
- 「Slowly, please.」(ゆっくりお願いします)
- 「Could you show me on the menu?」(メニューで指していただけますか)
Could you show me on the menu? は、料理名を聞き取れなかった注文の場面で使えます。指した先を見れば、何を頼みたいかが分かります。
待ってもらう・人を呼ぶ英語|One moment, please
すぐに答えられないときは、One moment, please.(少々お待ちください)と言ってから確認に行きます。
- 「Let me check.」(確認してまいります)
- 「I'll be right back.」(すぐに戻ります)
黙ったまま席を離れると、お客様は断られたのか待てばいいのか分かりません。一言だけ言ってから離れましょう。
品切れ・できないことを伝える英語
品切れは Sorry, it's sold out.(申し訳ありません、売り切れです)、できないことは Sorry, we can't do that.(申し訳ありません、それはできかねます)です。どちらも Sorry から始めます。
代わりに出せるものがあるなら「How about this?」(こちらはいかがですか)とメニューを指して添えます。
「失礼します」「ごゆっくり」は、直訳せずに言い換える
日本語の接客言葉を直訳すると、意味が変わったり、不自然に聞こえたりすることがあります。英語には、その場面で決まって使う別の言い方があります。
| 日本語 | 直訳しがちな形 | 英語でよく使う言い方(訳) |
|---|
| 失礼します(料理を置くとき) | Excuse me for being rude. | Here you are.(お待たせしました) |
| 失礼します(前を通るとき) | I'm sorry to be rude. | Excuse me.(すみません) |
| 少々お待ちください | Please wait a little. | One moment, please.(少々お待ちください) |
| ごゆっくりどうぞ | Please enjoy slowly. | Enjoy your meal.(どうぞお召し上がりください) |
| ありがとうございました | Thank you for coming here today. | Thank you. Have a nice day.(ありがとうございました。よい一日を) |
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失礼します・少々お待ちください
「失礼します」は、場面で言い方が変わります。料理を置くときは Here you are.(お待たせしました)、人の前を通るときや声をかけるときは Excuse me.(すみません)です。
「少々お待ちください」は One moment, please.(少々お待ちください)が決まった言い方です。Please wait. だけだと、命令に近く聞こえることがあります。
ごゆっくりどうぞ・ありがとうございました
「ごゆっくりどうぞ」は、料理を出したあとなら Enjoy your meal.(どうぞお召し上がりください)、急がなくていいと伝えたいなら Take your time.(ごゆっくりどうぞ)です。
良い例は「ゆっくり」という語を訳さず、食事を楽しんでほしいという気持ちの方を英語の決まった形で言っています。
「ありがとうございました」は Thank you.(ありがとうございました)で伝わります。Please come again.(またお越しください)を足せば、日本語の「またお越しくださいませ」に近い言い方になります。
英語が出てこない場面は、メニューと翻訳アプリに任せると楽
料理の中身や細かい質問は、英語メニュー・iPadなどのタブレット・Google翻訳などの翻訳アプリに任せましょう。口で言う英語は、入店から見送りまでの短い一言だけにしておきます。
| 場面 | 口で言う一言 | 任せる先 |
|---|
| 料理の中身を聞かれた | One moment, please.(少々お待ちください) | 英語メニュー |
| 注文の受け答え | Please order on the tablet.(ご注文はタブレットからお願いします) | タブレット |
| 込み入った質問をされた | One moment, please.(少々お待ちください) | 翻訳アプリ |
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食材の名前は、その場で出てこなくて当たり前です。たとえばハラルは halal、割いて食べる豚肉料理は pulled pork と辞書に載っていますが、こうした語は覚えずに、メニューに書いておきましょう(Oxford Learner's Dictionaries「halal」、同「pulled pork」)。
Google翻訳などの翻訳アプリを接客のどの場面で出し、どの場面で出さないかは、別の記事に書きました。
接客英語は、場面ごとに一言ずつ決めて共有することから始める
飲食店の接客英語は、場面ごとに言う一言を決めて、スタッフ全員で同じ言い方にそろえます。カタコトでも、短くはっきり言えば通じます。
今日の営業が終わったら、スタッフと一緒にこの3つを決めてください。
- 1つ目は、入店・注文・会計・見送りで言う一言を、1つずつ決めること
- 2つ目は、決めた一言を日本語訳つきで紙に書き、レジ横に貼ってスタッフで共有すること
- 3つ目は、詰まったら One moment, please.(少々お待ちください)と言って、メニューや翻訳アプリに切り替えると決めておくこと
どちらの言い方にするかで意見が分かれたら、語数が少ない方にしましょう。
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よくある質問
Q飲食店の接客で使える簡単な英語は?
A入店の How many people?(何名様ですか)、会計の Cash or card?(現金とカードのどちらですか)、見送りの Thank you.(ありがとうございました)の3つから覚えましょう。
Q飲食店のお客様は英語で何と言いますか?
Q「接客」は英語で何と言いますか?
Qラストオーダーは英語で通じますか?
A英語では、イギリスで last orders、アメリカで last call と言います。Sorry, it's last orders.(申し訳ありません、ラストオーダーです)のように、謝る一言を添えて伝えましょう。
Q英語が話せなくても外国人の接客はできますか?
A多くの場面でできます。短い一言に、指差し・レジの画面・英語メニュー・Google翻訳などの翻訳アプリを組み合わせれば、入店から会計まで進められます。
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