MEO対策、自分で取り組むか迷っていませんか
MEO対策とは、Map Engine Optimizationの略で、Googleマップで自分の店を見つけてもらいやすくするための取り組みです。 外国人のお客様が増えてきた店には、MEO対策の営業がよく来ます。
- 月額を払って業者に頼むか、自分で取り組むか決められずにいる
- 自分で取り組むとしても、何から手をつければよいか分からない
- 業者の見積もりが高いのか安いのか、比べる材料がない
決められずにいる原因は、Googleマップの対策の中に、一度設定すれば終わる作業と、毎月続く作業が混ざっていることにあります。
例は、弊社が東京の観光地で担当している飲食・物販・体験の店から取っています。 中国本土から来られるお客様が中心の店には、この方法は当てはまりません。 中国本土の方は、Googleマップをあまり使わないためです。
MEO対策は自分でできる|登録も設定も無料
Googleビジネスプロフィールへの登録と店の情報の設定は無料で、店の方が自分で行うことができます。 Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップに出る店の情報を、店側で管理するための無料の仕組みです。 お金の代わりに必要なのは、写真を選んだり説明文を書いたりする作業の時間です。
MEO対策の作業を「一度で終わるもの」と「毎月続くもの」に分けると、自分で行う範囲と、頼むかどうかを考える範囲がはっきりします。 作業ごとに、頻度・費用・担当を並べました。
| 作業 | 頻度 | 費用 | 担当 |
|---|
| 写真・属性・説明文・予約リンク・英語の店名 | 最初に一度。店の情報が変わったら直す | 無料 | 店の方が自分で行う |
| 口コミの返信 | 毎月 | 自分で行えば無料。ツールや業者に頼むと月額がかかる | 自分の手間と月額を比べて決める |
| 閲覧数などの分析 | 毎月 | 自分で行えば無料。ツールや業者に頼むと月額がかかる | 自分の手間と月額を比べて決める |
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InstagramやViatorなどの体験予約サイトも含めた、無料で取り組める集客の全体は、こちらにまとめています。
外国人客は地図で写真を見て、次に星と口コミを見る
弊社のツアーでお客様の様子を見ている範囲では、外国人のお客様は、Googleマップで店を比べるとき、まず写真を見て、次に星の数と口コミを見ます。 営業時間や支払い方法は、そのあとに確かめます。
日本語が読めないお客様にとって、写真は何の店かを知るための最初の手がかりです。 星の数と口コミの件数で候補を絞り、口コミを開いて実際に来た人の感想を読んでから、行く店を決めます。
星と口コミはお客様が書くものなので、店側で直接変えることはできません。 店側で変えられるものは、写真、店の情報、口コミへの返信の3つです。 写真から先に整える理由は、お客様が最初に見る順番に合わせているためです。
外国人のお客様がGoogleマップの店のページでどこを見ているかは、別の記事で詳しく書きました。
自分で設定する範囲|写真・属性・説明文・予約リンク
自分で設定する範囲は、一度設定すれば終わる項目です。 写真を最優先にし、そのあと属性、説明文、予約リンクの順に設定します。 英語の店名も、自分で追加しておきましょう。
1. 写真は何の店か分かるものをカバー写真に
引用:https://www.google.com/maps
カバー写真には、その店が何を提供しているのかが一目で分かる写真を設定します。 飲食店なら看板の料理、体験の店なら体験しているところ、物販の店なら売っている商品の写真です。
ただし、Googleは、希望した写真が最初に表示されるとは限らないと書いています。 店のオーナーが追加した写真は新しいものから順に表示されるので、何の店か分かる写真が埋もれないよう、関係の薄い写真は削除しておきましょう。 2階にある店のように入口が分かりにくい店は、ビルの入口や階段の写真も加えておきましょう。

私がサポートしている店では、カバー写真を設定したうえで、写真が新しい順に並ぶことに合わせて、見せたい流れになるよう写真を上げる順番を決めています。茶道体験なら、体験そのもの、お茶の説明、先生がお茶を点てる様子、お客様が点てる様子、お菓子とお茶をいただく様子が、新しい順に並ぶようにしています。
出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールの写真と動画を管理する」
2. 属性は支払い方法など英語が要らない項目から
引用:https://www.google.com/
属性とは、支払い方法やWi-Fiの有無などを、選択肢から選んで設定する項目です。 属性は選択肢から選ぶだけで、英語で文章を書く必要がないので、写真の次に設定します。 支払い方法は、使えるものをすべて選びます。
Googleは「ビジネス情報の内容が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなります」と書いています。 出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」
3. 説明文は事実だけの日本語をAIに訳させる
引用:https://www.google.com/
説明文は、店の事実を日本語で書いてから、ChatGPTなどのAIに英語へ訳してもらいます。 日本語で書いておく事実は次の3つです。
- 何の店か(業態と、主な料理・商品・体験)
- 最寄り駅と、駅から歩いて何分か
- 英語メニューがあるか、カードで払えるかなど、外国人のお客様が来る前に知りたいこと
良い例は店の事実を先に渡しているので、出てきた英文も、その店にしか当てはまらない説明になります。 出てきた英文は、店名・料金・営業時間・場所が合っているかを確かめてから保存します。
4. 予約リンクは英語で予約できるページに
予約リンクを設定すると、Googleマップの店のページに予約のボタンが表示されます。 予約リンクの先は、外国人のお客様が英語のまま予約を終えられるページにします。 自社サイトの予約ページが日本語だけなら、すでに掲載しているViator・GetYourGuide・Klookなどの体験予約サイトのページを予約先にしましょう。 ただし、体験予約サイトには予約1件ごとに手数料がかかるので、自社サイトとどちらにするかは、手数料と直前の予約の受けやすさで比べて決めます。
5. 店名の英語表記は自分で追加する
引用:https://www.google.com/maps
英語の店名は、自分で追加しておく方がよいです。 追加するときは、日本語の店名に英語を並べて書かずに、言語ごとの店名として英語の店名を追加します。
看板などで実際に使っている店名に含まれていない料理名や地名(「Sushi」「Asakusa」など)を店名に足すと、Googleのガイドラインに反し、プロフィールが停止されることがあります。 店名の欄に日本語と英語の店名を並べて書くことも、看板がそうなっていても認められていません。 出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス名のガイドライン」
英語の店名を追加する操作は、画面の順に追った記事があります。
写真から予約リンクまでの設定の手順は、こちらの記事で紹介しています。
口コミの返信とお願い|ツールと目で見る所を分ける
口コミの返信は、毎月続く作業です。 星1と星2以外はツールでまとめて返信し、星1と星2の口コミは内容を確かめてから返信する、と分けると手間を減らすことができます。

私がサポートしている店では、口コミの返信をツールで行い、月に2回ほどまとめて返信しています。星1と星2の口コミは返信に慎重になる必要があるので、書かれている内容を目で見て確かめてから返信しています。
口コミへの返信は、その口コミが書かれた言語で書きます。 英語の口コミには英語で、韓国語の口コミには韓国語で返信します。 返信する順番は、必ずしも決める必要はありません。
1日に何十件も口コミが届く大きな店では、人の手だけで返信を続けることは難しいので、自動で返信するツールが役に立ちます。
口コミのお願いは、退店のときに声をかける方法と、口コミの投稿画面につながるQRコードを机に置く方法があります。 声をかけずに、QRコードを机に置いているだけの店も多くあります。 声をかけるときも、その場で書いてもらうよう求めることはしません。
口コミをお願いすること自体は、Googleの決まりで認められています。ただし「今ここで書いてください」と求めると、決まりに反すると見られることがあります。決まりに反すると判断されると、口コミが削除されたり、店のプロフィールが停止されたりすることがあります。
出典:Google マップのユーザー投稿コンテンツのポリシー
QRコードは、パソコンでビジネスプロフィールを開き、「クチコミを読む」から「クチコミを増やす」を選ぶと作れます。スマホでは作れません。
出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「リンクまたは QR コードを作成してクチコミをリクエストする」
英語の口コミに返信するときの文の組み立て方は、こちらの記事で紹介しています。
MEO対策で、Googleの決まりに反すること
口コミを特典と引き換えに頼むことと、店名に検索してほしい言葉を足すことは、Googleの決まりに反します。 Googleの決まりに反すると、口コミが削除されたり、プロフィールが停止されたりすることがあります。
- 割引や特典と引き換えに、口コミをお願いする
- 満足していそうなお客様にだけ、口コミをお願いする
- スタッフに、口コミの件数の目標を課す
- 口コミを、その場で書くよう求める
- 店名の欄に、日本語と英語の店名を並べて書く
- 店名に、実際の店名に無い英語の説明・地名・料理名を足す
出典:Google マップのユーザー投稿コンテンツのポリシー/Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス名のガイドライン」
星の数を条件に割引をした医院が、景品表示法(ステルスマーケティング)に違反するとして、消費者庁から措置命令を受けた例もあります。
出典:消費者庁「医療法人社団祐真会に対する景品表示法に基づく措置命令について」

口コミの投稿に特典をつけることはGoogleマップの規定で禁じられているので、特典をつけているお店には、やめた方がよいとお伝えしています。
良い例は星の数を指定せず、特典もつけていないので、Googleの決まりに沿った頼み方です。
MEO業者に頼むときの相場と見積もりの見方
業者に頼むと、毎月の費用がかかります。 頼む前に相場の幅を知り、見積もりでは何をしてくれるのかと、契約の条件を確かめましょう。
MEO対策の相場は月に数万円の幅
代行会社などが示している相場は、月額で数万円です。 数千円のサービスもありますが、基本的な設定だけに限られることが多い、とされています。
出典:お名前.com「MEO対策を自分で行う際の手順とは?メリット・注意点なども解説」(2025年4月公開)
MEO対策の費用は、金額だけで判断せず、何をしてくれるのかという見積もりの中身で比べましょう。 弊社のMEO支援の料金の目安は、サービスページに載せています。
MEOの営業が売りにしていること|分析と口コミの自動返信

店に来ていたMEOの営業は、ツールで閲覧数などを分析できることと、口コミの返信を自動にできることを売りにしていました。
分析と口コミの自動返信は毎月続く作業なので、ツールの月額と、自分で行ったときの手間を比べて決めます。 写真・属性・説明文の設定は一度で終わるので、そのために月額を払い続ける必要は必ずしもありません。
見積もりで確かめること|順位の約束・契約期間・口コミの集め方
見積もりを受け取ったら、次の4点を確かめましょう。
- 「1位にする」など、Googleマップでの順位を約束していないか
- 契約期間と、途中で解約するときの条件
- 口コミを増やす方法が、Googleのポリシーに沿っているか
- ツールの月額と、自分で返信や分析を行ったときにかかる時間
Googleは、ランキングを上げるための依頼や金銭は受け付けていないと書いています。Googleマップの上部に「広告」と表示される枠は別の仕組みなので、順位を約束する見積もりでは、広告のことなのか、広告でない表示のことなのかを確かめましょう。 出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」
最初から頼んだ方がよい店
Googleビジネスプロフィールそのものに問題がある店は、写真や説明文を設定する前に、その問題を片づけます。詳しい人に見てもらうと安心です。
- Googleマップに店を登録できない
- オーナー確認が通らない(オーナー確認とは、その店の持ち主であることをGoogleに確かめてもらう手続きです)
- 同じ店がGoogleマップに二重に載っている
- プロフィールが停止されている
店の登録・オーナー確認・二重の掲載・停止の問題は、写真や説明文を設定する前に解決しておく必要があります。 同じ店が二重に載っていると、口コミや写真が2つのページに分かれてしまうことがあります。 同じ店のプロフィールを新しく作り直すと、かえって問題が増えます。
停止されたプロフィールの再審査は、店のオーナーが自分で無料で申請できます。ただし再審査請求は1回しか送れないので、送る前にガイドラインに合っているかを、詳しい人に見てもらうと安心です。停止の解除を約束する業者には注意しましょう。
出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「停止または無効化されたプロフィールを修正する」
どれにも当てはまらない店は、カバー写真を見直すところから、自分で始めましょう。
MEO対策の効果はパフォーマンスの画面で見る
引用:https://www.google.com/
効果は、Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスの画面で、閲覧数・ルート・通話数を見て確かめます。 始めた月の数字を控えておき、翌月からの数字と比べましょう。 観光客の多い時期と少ない時期で数字は大きく変わるので、前の月だけでなく、前の年の同じ月とも比べます。 パフォーマンスの数字は、オーナー確認が済んだプロフィールでだけ見られます。
パフォーマンスの画面で見る3つの数字と、それぞれから分かることを並べました。
| 数字 | 分かること |
|---|
| 閲覧数 | 店のページが、Googleマップや検索で表示された回数 |
|---|
| ルート | 店までの道順が調べられた回数。来店に近い数字 |
|---|
| 通話数 | 店のページから電話がかけられた回数 |
|---|
出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「パフォーマンスとインサイトを確認する」

担当している店でも、パフォーマンスの画面で閲覧数・ルート・通話数を確認しています。
施策を1つずつ始めると、どの施策で数字が変わったのかが分かりやすくなります。 Googleマップの広告と写真の差し替えを同じ月に始めると、どちらで数字が変わったのかを分けて考えられません。 写真を差し替えた月、属性を設定した月、口コミのQRコードを置いた月を、それぞれ書き留めておきましょう。
写真と店の情報は自分で、返信と分析は比べて頼む
写真・属性・説明文・予約リンク・英語の店名は自分で設定し、毎月続く口コミの返信と分析は、自分の手間と月額を比べてから頼むかを決めましょう。
- スマホのGoogleマップで自分の店を開き、何の店か分かる写真が先に出ているかを確かめ、カバー写真を設定する
- 属性・説明文・予約リンクの順に設定し、英語の店名を追加する
- 口コミのQRコードを机に置き、返信する日を月に2回決める
業者に頼むか決めかねたときは、その作業が一度で終わるのか、毎月続くのかで分けて考えてください。
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