英語圏への広告、決められずにいませんか
アメリカやイギリスのお客様にも来てほしい。InstagramやFacebookに広告を出せると聞いたものの、設定の画面を開いて閉じたままになっている。そういう店では、次のようなことが起きていないでしょうか。
広告を出す国を、どこにすればよいか決められない 1日にいくら使えばよいか分からない 広告を見たお客様が、どこから予約するのかを決めていない
英語圏のお客様に向けたMeta広告で決める必要があるのは、届ける国、出す時期、予算、写真、予約の受け方の5つです。
Meta広告とは|インスタとFacebookに出る広告
Meta広告 とは、Instagram やFacebook の画面に、お金を払って店の写真や動画を出す広告のことです。Meta広告は、お客様が旅行の行き先を調べている段階で、日本に来る前の方に店を知ってもらえる広告です。
この章で行うこと
Meta広告が出る場所(配置)を知る 配置は自動に任せるか、自分で選ぶかを決める Googleマップ広告と比べて、どちらを先に出すかを決める
広告が出る場所は、Instagram・Facebookなど6つ
Meta広告が出る場所を、Metaでは「配置」と呼んでいます。広告の目的によって、次の6つのサービスに広告を出せます。
Facebook(フィード、ストーリーズ、リール、検索結果など) Instagram(フィード、ストーリーズ、リール、発見、検索結果など) Messenger WhatsApp Threads Meta Audience Network(Meta以外のアプリ)
広告のタイプと設定によって使える配置が変わり、すべての広告がすべての配置に出せるわけではありません。Metaは、配置をMetaの配信システムに任せる「Advantage+ 配置」を勧めていて、配置を増やしても広告費用は増えないと書いています。
配置は、Advantage+ 配置に任せずに、出したい配置だけを自分で選んで絞ることもできます。
弊社のツアーでは、英語圏のお客様はMeta広告から予約される方が多いです。広告の配置は、Advantage+ 配置のままにせず、絞って出しています。
Googleマップ広告と比べたときの選び方
Googleマップ広告は、日本に着いてから近くの店を探している方に出る広告です。Meta広告は、日本に来る前の方に出せる広告です。
予約を受けてから来店していただく体験や宿の店はMeta広告、近くを歩いている方に入ってほしい飲食店や小売の店はGoogleマップ広告から考えるのがおすすめです。 Googleマップ広告の出し方と費用は、こちらの記事で紹介していますので参考にしてみてください。
Meta広告のターゲティング|国と旅行の時期の決め方
Meta広告では、広告を届ける国・地域を選べます。最初の広告は届ける国を1つに絞り、そのお客様が予約を決める時期に合わせて出しましょう。
この章で行うこと
広告を届ける国を1つ決める 国のほかに、行動・興味・関心・年齢で届ける相手を絞る お客様が予約を決める時期を確かめ、広告を出す期間を決める
届ける国は、店に来ているお客様の多い国から1つ選ぶ
地域は、Meta広告マネージャ で広告セットを作るときに「オーディエンス」の「地域」から選びます。国・地域・都市・郵便番号などを指定でき、地図から半径で選ぶこともできます。
地域の指定では、選んだ地域に住んでいる人、最近その地域に滞在していた人、頻繁にその地域を訪れる人に届けられます。旅行の前の方に届けたいなら、アメリカやオーストラリアなど、お客様が住んでいる国を選びます。
ただし、Metaは地域の指定について、完全な正確性は保証できないとしています。選んだ国の外の方に広告が表示されたり、反応が届いたりすることもあるので、十分に注意してください。
国を決めたら、詳細ターゲット設定の「行動」と「興味・関心」、それに年齢を選んで、届ける相手をさらに絞りましょう。Metaのヘルプには、行動の例として「よく旅行する」が挙げられています。
国ごとのお客様の滞在日数や、店を探すときに使うサービスの違いは、欧米豪のお客様の特徴をまとめた記事で紹介していますので参考にしてみてください。
旅行の時期は、広告を出す期間で合わせる
英語圏のお客様は旅行の1〜2か月前に予約を決めることが多いので、広告もその時期に出します。 桜の時期に来るお客様に予約していただくなら、年が明ける前から広告を出しておく必要があります。
広告を出す期間は、広告セットのスケジュールで日付と時刻まで設定できます。広告は審査が終わってから配信され、審査は通常24時間以内ですが、それ以上かかることもあります。出したい日の数日前には広告を作っておきましょう。
弊社のツアーでは、アメリカ向けに、旅行の1〜2か月前の方を対象に広告を出しています。届ける相手は、国のほかに、行動、興味・関心、年齢で絞っています。出す時期は10月〜3月ごろで、桜の時期の予約を早めにいただくためです。
Meta広告の予算|1日2,000円から始める場合の上限
Meta広告は1日の予算を決めて出せますが、日によっては1日の予算を超えて使われることがあります。 1週間で使う額は1日の予算の7倍を超えないので、月の広告費は1日の予算をもとに見積もれます。
この章で行うこと
1日の予算を決める 1日と1週間で使われる額の上限を確かめる 広告マネージャに出る最小予算のアラートを確かめる
1日の予算と、実際に使われる額の上限
Metaのヘルプでは、1日の予算は「日曜から土曜までの1週間で1日あたりに使う概算の金額」とされています。よい配信の機会がある日には、1日の予算を最大75%超えて使うことがあります。
1日の予算を2,000円にした場合の上限を、Metaのヘルプに書かれた割合で計算しました。
項目 1日の予算2,000円の場合 1日に使われる額の上限 3,500円(1日の予算の175%) 1週間(日曜〜土曜)に使われる額の上限 14,000円(1日の予算の7倍)
出典:Metaビジネスヘルプセンター「1日の予算について」(広告セットの予算共有をオフにした場合)
広告はいつでも止められますが、止める前に配信された分は後から請求されます。
弊社のツアーの広告は、1日2,000円ほどの予算で出しています。広告を出してから最初の予約が入るまでは3週間で、予約1件あたりの広告費は10,000円程度です。
最小予算は、広告マネージャの画面で確かめる
最小予算は、国、広告の目的、通貨などによって変わります。1日の予算が最小予算に届いていないと、広告マネージャにアラートが出るので、予算を決めたらそこで確かめましょう。
外国人に届くインスタ広告の写真と英語の文面
広告の写真には、お客様が店で楽しんでいる様子が分かる写真を使いましょう。 料理や商品だけの写真よりも、旅行先で自分がどう過ごせるかが伝わります。
この章で行うこと
広告に使う写真を、お客様が楽しんでいる場面から選ぶ 広告の文面に、何ができるか・どこにあるかを英語で書く 写真を載せる前に、写っているお客様の了解を取る
写真は、お客様が楽しんでいる場面を選ぶ
体験の店ならお客様が体験している最中、飲食店ならお客様が料理を囲んでいる場面のように、店で過ごす時間が分かる写真を選びます。お客様が写っている写真を広告に使うときは、事前に了解を取っておきましょう。
写真は1枚に決めずに何枚か用意し、ABテストで比べるのがおすすめです。ABテストとは、写真や文面だけを変えた広告を複数出して、どれに反応が多いかを比べる方法のことです。
広告の文面は、何ができるかを最初の1文で書く
広告の文面は、最初の1文で何ができる店なのかを書きます。 同じ体験の店の広告文でも、書き方によって、お客様が自分の旅行に当てはめられるかが変わります。
店の紹介から始める
Welcome to our shop. We offer traditional Japanese experiences. (ようこそ当店へ。日本の伝統的な体験をご用意しています)
何ができるかと場所から始める
Make your own matcha with your family, 5 minutes from Shibuya Station. English guidance, 60 minutes. (渋谷駅から5分。ご家族で抹茶を点てる60分の体験です。英語でご案内します)
良い例は、誰と何ができるか、どこにあるか、何分かかるかを1文目から書いているので、旅行の予定を立てている方が自分の日程に当てはめられます。
弊社のツアーでは、家族が楽しそうにツアーに参加している写真を広告に使っています。写真は複数枚用意し、ABテストも複数の案で行っています。写っているお客様には、事前に顔写真を使ってよいか許可をいただいています。広告の文面には「Tokyo local guide」(東京のローカルガイド)と書いています。
Facebook広告から訪日客が予約するまでの準備
広告を押したお客様が、そのまま英語で問い合わせできるようにしてから広告を出しましょう。 広告を見て興味を持ったお客様も、問い合わせの方法が分からなければ、別の店を探しに戻ってしまいます。
この章で行うこと
広告を押した先を、店のウェブサイトのどのページにするか決める そのページに、料金・所要時間・場所と、問い合わせの方法を英語で書く 予約を受ける日付を、2か月先まで開けておく
広告を押した先は、英語で問い合わせできる自社のページにする
広告を押したお客様が開く先には、店のウェブサイトのページか、Instagramのプロフィールを選べます。最初の広告は、店のウェブサイトのページを押した先にして、次の4つを英語で書いておきます。
料金 所要時間 場所と最寄り駅 問い合わせの方法(英語の問い合わせフォームかメールアドレス)
Instagramのプロフィールにも、自己紹介に英語で店の内容と最寄り駅を書き、リンクにこのページを設定しておきましょう。
日本語だけのページを開いたお客様は、問い合わせの方法が分からず、そのまま閉じてしまいます。英語圏のお客様に向けたウェブサイトや問い合わせフォームの英語は、英語圏(欧米豪)の訪日客の集客支援 でもサポートしています。
予約を受ける日付は、2か月先まで開けておく
旅行の2か月前に予約しようとしたお客様が、カレンダーに空きが無くて予約できないと、広告費だけが使われることになります。予約ページのカレンダーは、少なくとも2か月先まで受付を開けておきましょう。
弊社のツアーでは、広告を押した先を自社のページにしています。直接のご予約は、旅行の2か月前から、遅くとも1か月前までにいただくことが多いです。
Meta広告でよくある失敗|押した先・国・時期のずれ
Meta広告で予約につながらない原因は、広告を押した先、届ける国、出す時期のどれかが、お客様と合っていないことが多いです。
この章で行うこと
広告を押した先が、予約・決済のページになっていないか確かめる 届ける国を広げすぎていないか確かめる 出す時期が、お客様が予約を決める時期と合っているか確かめる
広告から直接、予約・決済のページに進ませる
広告を押した先を予約・決済のページにして、そのまま購入まで進んでもらおうとすると、成約につながりにくくなります。広告を押した先は、英語で問い合わせができるページにしましょう。 問い合わせに返信してから、予約と決済のページをご案内します。
弊社のツアーでは、広告から直接、予約と決済に進んでいただく形にしていたときは、成約につながりませんでした。問い合わせに進んでいただく形に変えると、成約するようになりました。当時はSEOやSNSからの集客がまだ動いていなかったので、予約は基本的に広告経由のものだけでした。
届ける国を最初から広げすぎる
国を5か国、10か国と増やすと、1日の予算が国ごとに分かれ、どの国のお客様が反応したのかも分かりにくくなります。最初の1〜2か月は1つの国に絞り、予約が入ってから次の国を足しましょう。
旅行の直前や旅行中に広告を出す
直接の予約は遅くとも旅行の1か月前までに入ることが多いので、旅行の直前に広告を出しても予約にはつながりにくくなります。予約を受ける体験や宿の店では、旅行の1〜2か月前に届くよう、早めに広告を出しておく必要があります。
広告から予約が入ったかを確かめていない
問い合わせフォームに「How did you hear about us?」(何で知りましたか)という質問を足しておくと、広告から入った予約かどうかを確かめられます。 Googleの検索やInstagramの投稿からも予約が入っている店では、広告からの予約と分けて確かめておかないと、広告を続けるかどうかを決められません。広告マネージャの結果と合わせて見ると、判断しやすくなります。
ここまでできていれば、広告を出せます
広告を届ける国を1つ決めた 広告を出す期間を、お客様の旅行の1〜2か月前に合わせて決めた 1日の予算を決め、1週間で使われる上限の額を確かめた 広告を押した先の自社のページを英語で読めるようにし、問い合わせの方法を書いた 予約ページのカレンダーを、2か月先まで開けた
英語圏へのMeta広告は1国・旅行の2か月前から
英語圏のお客様に向けたMeta広告は、届ける国と相手をなるべく絞り、旅行の1〜2か月前の方に、少額で出すことから始めましょう。
明日から取り組む順番は、次の3つです。
店に来ているお客様の多い国を、口コミの言語や予約の記録から1つ選ぶ 自社のページを英語で読めるようにして問い合わせの方法を書き、予約を2か月先まで開ける お客様が楽しんでいる写真を何枚か選び、1日2,000円ほどの予算で広告を出す
店からMeta広告の相談を受けたときは、なるべく配信の対象を絞るようにお伝えしています。どこまで絞るか、どう出すかの戦略は、使える予算によって変わります。
英語圏のお客様への広告でお困りの方はぜひTABICOにご相談ください 。